【リフォーム業】売上原価の見直しをして、資金繰りが改善した例

事例概要

売上原価の見直しをして、資金繰りが改善した事例を紹介します。
固有の社名が特定されない表現になっておりますが、情報の性質上ご容赦ください。

お客様が抱えている課題

売上減少及び業界平均よりも悪い売上原価により、資金繰りが困難であった。

具体的な相談内容

当社に相談に来られたのは、売上減少による資金繰り悪化が原因でした。

会社としては、地域密着型のスタイルで、地元ではそれなりに知名度がありました。

会社として資金繰り及び経理体制が整っておらず、日々の資金繰りを回すことに四苦八苦している状況でした。

負債状況 借入・買掛金を含め5,000万円程度
業種 リフォーム業
年商・企業規模 年商1.5億。従業員8名
業績傾向

2年連続売上減少

金融機関からの資金調達は困難な状況

取り組み

①相談に来られた時点で資金繰りに困窮していた為、余力のある不動産で新規融資を実行
②それと同時に金融機関へリスケジュールの依頼を実行
③一時的な手元資金を確保し、経理関連、資金繰り関連の体制構築に着手
④売上確保するための施策を実施
⑤粗利益率35~40%確保をするべく、営業の意識改革と見積もりの手順などを変更
(工事ごとの工事原価表の作成も実施)

コメント

売上原価を見直して、資金繰りが改善した事例です。
この会社様の一番の問題点は売上原価の管理が会社としてできていなかった点です。
まずは、年間の資金繰り表を作成し、「変動費」「固定費」を分け、○○○万円の固定費を賄うために、
現状でどの程度の売上が必要かを意識して頂くことから始めました。
その中で、少ない売上の中でも多くの利益を残す「売上原価」に社長含め従業員の意識を持っていき、
会社としての売上原価の目標を設定して営業活動を行いました。
売上原価を意識して営業活動を行うことで、原価の高い仕事はやらないなどの会社の基準ができ、
利益の残る仕事を中心に対応していくということで、資金繰りもずいぶん改善しました。
現在では、現金も月商1か月分まで蓄えがある状況になっています。