保証協会付融資を引き出す為の3つのポイントとは?

カテゴリ:銀行融資

 

 

今回は保証協会付融資についてお伝えします。

 

 

保証協会付融資でも、入口は銀行

 

 

前回の「保証協会と銀行 保証協会とは?」でもお伝えしたように、

保証協会は信用度が低い会社(銀行からプロパー融資を借りることができない会社)に

対して銀行からの融資を保証して信用リスクを補完することが主な役割です。

 

 

信用リスクを補完している保証協会付融資であろうとも、

お金を実際に融資するのは銀行です。

 

 

ですので、

入口である銀行をその気にさせること(融資をしたいと思いわせること)が、重要です。

 

 

保証協会の枠があるにもかかわらず、保証協会付融資での借り入れが

少々厳しい企業に向けた、融資を引き出すためのポイントは以下通りです。

 

 

ポイントと言っても、要は「当たり前のことを当たり前にする」ということしか、

融資を引き出す有効な方法はありません。

 

 

そんなことは言われなくても…と思う経営者の方もいらっしゃるかと思いますが、

意外と当たり前のことが当たり前にできていない方は多いものです。

 

 

ご自身がどうかということをチェックする上でも

これからお伝えすることができていたかどうか確認してみてください。

 

 

 

大切なのは書類

 

 

融資を受けるにあたり銀行に対して有効な手段は、書面をもって説明をすることです。

 

プロパー融資を受けるときはもちろんですが、

保証協会付きの融資であってもそれはかわりません。

 

 

融資は、申込を受けた担当者が、その可否を判断するわけではありません。

 

 

担当者が稟議書というものを作成し、

上司→支店長→支店長の裁量を超える分は審査部へと回されていきます。

 

 

つまり、

社長とまったく面識のない人たちの手によって融資の判断が下されることになります。

 

 

ということは、

御社の担当者にいかに「良い稟議書」を作ってもらえるかが、

融資の可否の大きな分かれ目言えるでしょう。

 

 

ですから、

稟議書にそのまま資料として添付してもらえるような書類(事業計画書や会社概要書)を

提出することが一番賢い方法なのです。

 

もちろん最も重要な書類は「決算書」ですが。

 

 

補足として、プロパー融資にしろ、保証協会付融資にしろ、

決算書が融資審査可否の6~8割を占めているのが現状です。

 

 

 

準備すべき書類

 

 

一般的に保証協会付融資に必要な信用保証依頼書や決算書、確定申告書などは

割愛させて頂きます。

 

 

あくまでも、申込に必要な書類プラスα、少しでも御社の状況を理解して頂き、

融資を受けられる可能性を高めるのに必要な書類についてお伝えしていきます。

 

 

1.   事業計画書

2.   資金繰り予定表

3.   5ヶ年の損益予想

4.   合計残高試算表

5.   金融機関別借入内訳表

 

 

これらの書類は保証協会が付こうと、そうでなかろうと、

銀行から融資を受けようと思ったら要求されるでしょう。

 

 

もし要求されなかったとしても、自ら提出することで銀行からの印象は

かなり良くなります。

 

 

試算表などは、毎月10日、遅くとも15日までには前月分が見れる状況に

しておくのが理想的です。

 

 

 

窓口銀行の選定も重要

 

 

保証協会付融資に関しては、銀行によってスタンスの違いがあります。

 

例えば、

保証協会の保証がOKであれば、融資する銀行もあれば、

保証協会からの保証がOKでも融資しない銀行もあります

 

 

実は、保証協会付融資を受ける上では重要なポイントかもしれませんね。

 

 

 

まとめ

 

 

重要なことは「当たり前のことは当たり前に行う」です。

 

その上で、必要書類の準備をしっかり行いましょう。

 

※ここで重要なのは「必要書類」の内容と質です。

 

ただ準備すればよいものではありません。

 

銀行の審査は稟議形式を取っていますので、

御社のことを知らない方が御社の融資可否を決定するのです。

 

 

誰が見ても理解できる、数字の裏付けが取れる、納得できる書類を

準備する必要がありますのでその辺りはしっかりと準備をしましょう。

 

 

そして、持ち込む銀行によっても対応は変わってくるので

慎重に選定することが重要です。