赤字会社であっても倒産しない理由とは?

カテゴリ:資金繰り

 

中小企業の7割は赤字企業である

 

 

少し古いデータですが、H21年度では、中小企業の7割近くが赤字でした。

 

では、なぜ会社は赤字なのに倒産しないのでしょうか?

 

 

企業が倒産する理由とは?

 

 

業が倒産する理由は手元の資金がなく、

事業継続が不可能となった時点で倒産決断されるケースが多いです。

 

つまり、事業が継続できる環境であれば、

赤字であろうが倒産をする必要はありません。

 

逆に黒字であっても事業継続ができなければ倒産はしてしまいます。

 

 

では、事業が継続できないケースとはどのような場合でしょうか。

 

 ● 手形の決済ができずに不渡りを出した場合

 

 ● 税金滞納や支払滞納で通帳を差押えされた場合

 

 ● 社長が月末の資金繰りに対して気持ちが参ってしまった場合

 

などが上げられます。

 

 

赤字だろうが、保証協会付融資が代位弁済されようが

事業が継続できる状況であれば倒産はする必要はないのです。

 

 

赤字会社もいつかは限界がくる

 

 

赤字会社も資金繰りが回っていれば倒産することはありません。

 

しかし、いつまでもその状態が続くとどこかで限界が来てしまいます

 

 

赤字で資金不足に陥った企業は、

まず取引銀行に「赤字補填資金」の融資を申込ます。

 

 

1期だけの赤字決算であれば、銀行も融資はしてくれるでしょう。

 

 

しかし、それが2期、3期と連続の赤字を計上すると

銀行は融資をしてもらえなくなります。

 

 

そうなると次は社長の個人資産を会社に投入することになるのですが、

こちらも限度があります。

 

そして、最終的には買掛の支払先にお願いし、

なんとかやりくりをして倒産を回避しているのが現状です。

 

 

この段階で、支払手形を利用している企業は、

買掛先が支払延期に応じてもらえず、

不渡りとなり倒産してしまうのです。

 

 

「赤字会社でも倒産はしない」が、「必ず限界は来る」ということです。

 

 

つまり、どこかのタイミングで改善を行わない限り

最終的には倒産してしますのです。

 

 

資金繰り改善をするタイミングとは

 

 

手元に現預金がある程度余裕がある時に行うのがベストです。

 

多くの経営者は、月末に買掛先への支払の延長依頼をするかどうかの時点で

「資金繰りが厳しい」と感じています。

 

 

現実問題としては、その時点での認識ではかなり遅いです。

 

 

最低でも3ヶ月先の支払いが厳しい

というぐらいの認識を持つようにするべきです。

 

 

それは、資金繰りの改善は「早ければ早い方がよい」からです。

 

より早い方が多くの選択肢があるからです。

 

 

遅ければ遅いほど、選択肢は限られてきます。

 

選択肢が多くある時期に早めに手を打ち、

企業が倒産しなくても良いような経営判断を行いましょう。

 

 

その為には、最低限「資金繰り表」の作成はしておきましょう。

 

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