銀行の決算書の見方・実態バランスシートとは

カテゴリ:銀行融資

 

 

銀行が使用する実態バランスシートとは

 

 

決算書は「貸借対照表」「損益計算書」で構成されており、

「貸借対照表」のことをB/S(Balancesheet・バランスシート)と呼んでいます。

 

 

では、実態バランスシートとは、どういうことなのでしょうか?

 

 

これは実際に企業において毎期作成されている決算書(貸借対照表)は

企業の実態を正確に表しているとは言えません。

 

 

 

例えば、

回収不能な売掛金が計上されていたり、不良の棚卸資産が計上されていたり、

減価償却が適正になされていなかったりと資産として見なすことができないものも

計上されている場合があります。

 

 

銀行は取引先を「格付け」する時に、企業から提出されている決算書を

実際の状態に引き直して評価をしています。

 

 

 

この実態の状態に引き直した決算書(貸借対照表)を

実態バランスシートと呼んでいます。

 

 

 

実態バランスシートの作成方法とは

 

 

銀行は格付け評価をする際に、

以下のとおりに貸借対照表を修正します。

 

 

1.回収不能な資産がある場合は、回収可能額に修正する

 

2.時価のある資産(土地、有価証券等)は時価で評価をして修正する

 

3.粉飾によって実態とかい離している資産(売掛金、棚卸資産等)は、

  実態に即して修正する

 

 

次に具体的な科目ごとの修正方法について説明します。

 

 

■「現金」…

粉飾のケースに限られますが、パチンコ業や飲食店以外の業態であれば、

会社に30万円以上の現金を置くケースは少ないので、それ以上の現金で

あればマイナスをするケースもあります。

 

 

■「売掛金」…

長期間固定化した回収不能な債権や倒産している債権はマイナス

粉飾の疑いがあるかどうかのチャックは売掛債権回転期間を業界平均と

比較して乖離がある場合は業界平均値で引き直して評価

 

※実態として売掛債権回転期間(売掛金の回収サイト)が

同業他社よりも長いケースは事前に銀行の担当者へ説明しておきましょう。

 

 

■「棚卸資産」…

不良在庫や換金不能な資産や架空在庫はマイナス

 

「売掛金」と同様に粉飾の疑いがあるかどうかのチェックは回転期間で確認

 

 

■「受取手形」…

不渡手形、融通手形は不良性の資産としてマイナス

 

 

■「貸付金」…

関連会社や代表者へ貸付しているものに関しては、定期的な返済及び

関連会社の健全性を確認して回収見込みが低ければマイナス

 

 

■「仮払金」…

相手方の支払能力がなければマイナス

 

 

■「未収入金」…

相手方の支払能力がなければマイナス

 

※「貸付金」「仮払金」「未収入金」の3つは決算書上掲載があるだけで、

  銀行は良い評価はしません。

 

  これは会社の資産を個人的に流用しているという印象を与えるからです。

 

  もちろん通常の経営上発生がやむ負えない場合は

  事前にしっかりと説明を行いましょう。

 

 

■「有価証券・土地」…

時価評価で不足があればマイナス、簿価よりも高ければプラス

 

 

■「建物その他」…

償却不足があればマイナス

 

 

その他、科目としてはその他ありますが、

主要な科目としては上記に記載させて頂いた科目を

中心に見ていきます。

 

 

銀行は決算書上、資産超過企業であっても、

実態に引き直したら債務超過企業として

評価しているケースもあります。

 

 

自社が現在どのように銀行から見られているのか、

一度、決算書から導きだすことも経営者としては重要かもしれません。

 

 

 

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