銀行が折り返し融資を断ろうとする際の行動とは
カテゴリ:銀行融資
取引銀行の担当者がこのような行動をしたら注意を
今まで折り返し融資をして頂けていたのに今回は急に断られ、
資金繰りが悪化した経験がある経営者も多くいると思います。
そのような予兆は銀行の担当者から事前に知ることができるのです。
具体的には以下の行動があった際は、折り返し融資がでない前兆と考えて下さい。
・融資審査時に資料を追加で要求する
・追加での担保を要求される
・融資返済期間を今までに比べて短くする
・新規融資の金利を今までより高くする
取引銀行の担当者がこのような行動を取ったら注意して下さい。
比較的、「追加担保の要求」や「返済期間の短縮」「金利の上昇」などは
経営者もわかりやすい行動です。
よって、「融資審査時に資料を追加で要求」された時に経営者が何を感じとり、
今後どのように行動していくかが重要なのです。
融資審査時に追加資料を要求されるとは
銀行は追加融資や折り返し融資を申し込んだ後、申込企業に対し追加資料を
要求してくることがあります。
そのような理由として、稟議書を書く行員が、審査を通すために
もっと根拠となる資料をほしい、という場合があります。
稟議書を書く行員が追加資料を要求してくる場合は、審査を通そうとして
その根拠資料を追加で要求してくるのですから、特に問題はありません。
気をつけなければならないのは、稟議書が担当者から上司、審査部へ
回覧されている、その途中で追加資料を要求される場合です。
直近の試算表がないから要求されるなど、資料不足の場合はやむをえないですが、
今までに要求されたことのない資料を要求された場合は銀行は融資に対して慎重な
姿勢である可能性が高いです。
審査途中で追加資料を要求する理由は銀行は疑念となるところを調べようと
考えています。
その要求する資料により、銀行が何を考えているのか、考えを読んでいくと
よいでしょう。
もしくは行員に「なぜその資料を要求するのですか?」と直接聞いてみてもよいでしょう。
サブ銀行の行動にも注意を
また、メインバンク以外の銀行の担当者が、まずはメイン銀行にお話しして下さい
と折り返し融資の申し出を断ってきた際も要注意です。
サブ銀行はメイン銀行が企業の支援をするかどうか(融資を出すかどうか)を
見極めているのです。
実際にサブ銀行から上記の様なことを言われ、メインに追加融資や折り返し融資を
お願いし、メインが融資を実行したら追随してサブ銀行も融資を出したというケースも
数多く経験しています。
常に銀行の融資スタンスに気を配りながら経営を行うことも
経営者としては重要です。