資金繰り改善には日繰り表が必須である理由とは?

カテゴリ:資金繰り

 

 

日々の資金繰りに役立つ管理法はないものか・・・

 

経営者にとって「入金と出金の把握」はとても気になりますよね。

 

多くの経営者の方は月ごとに資金繰り表を作成し

管理をされているでしょう。

 

それに加え、日繰り表を作成することで資金繰りを改善

することができるのです。

 

 

 

月次資金繰り表だけでは不十分

 

 

一般的にまず作られる月次資金繰り表は、

1ヶ月ごとの資金繰りについて記録するものです。

 

 

しかし、潤沢な事業資金のない中小企業において、

この月次資金繰り表だけでは足りない点があります。

 

 

それは、月内に起こってしまう資金不足に

気づくことができないという点です。

 

 

そのため、毎月の資金繰りがいつも厳しくなる企業は、

その改善のために日繰り表の作成が必須となります。

 

 

資金繰り改善には日繰り表が必須である理由

 

 

「月次資金繰り表」が1ヶ月ごとの資金繰りについて

記録したものであるのに対して、「日繰り表」はそれをもっと細かく、

11日に分解して記録していくものです。

 

 

この日繰り表を作成することで、月内における資金残高の流れを

きちんと管理し、改善することができるようになります。

 

 

例えば、

 

「売上の入金がすべて月末なのに、給与の支払日が25日

だったために月の途中で資金が不足してしまった…」

 

 

などというような事態も、このようにきちんと日繰り表を

作成していれば前もって予測することができます。

 

 

そうなれば、資金を調達したり、支払いの交渉を行うなどの対処を

することができるでしょう。

 

 

このように、中小企業の資金繰りの改善において、

日繰り表の作成は必須なのです。

 

 

特に、月末の現預金残高が月の売上以下になることが多い企業は、

日繰り表により管理をする必要があります。

 

 

ここで大事なのは、日繰り表だけに頼った資金繰りをしてはいけない、

ということです。

 

 

日繰り表でできるのは、あくまで短期的な資金繰りの計画です。

 

 

そのため、日繰り表による資金繰りでは、長期的な経営計画を立てる

ことは難しくなります。

 

 

あくまで月次資金繰り表による長期的な資金繰りがあった上で、

その隙間を埋める役割として日繰り表を用いるべきなのです。

 

 

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