債務者区分を決める判定表とはどのようなものでしょうか?
カテゴリ:銀行融資
債務者区分を決める判定表とはいったい何か
銀行はどうやって融資をする会社の債務者区分を
判定しているのだろう…
疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
銀行が債務者区分を決定する際には、
まずそれぞれの銀行独自の「判定表」と呼ばれる基準に
のっとって融資先を区分します。
この判定表とはいったいどのようなものでしょうか。
判定表は、銀行が融資先の債務者区分を判定する際、
担当者などで債務者区分の判定が大きく変わることがないよう
定められた基準で、一般に判定表は外部に公開されていません。
金融庁が債務者区分の判定基準を定めた
「金融検査マニュアル」などに則り、
これら判定表は作られています。
ただ、
このマニュアルは抽象的であるため、
判定表の詳細は各銀行の基準に任されています。
判定表の内容はどのようなものか
では、債務者区分を決める判定表の内容とは
どのようなものでしょうか。
細かくは各銀行により異なりますが、
この判定表の内容は大まかに以下のようなものです。
1.
前期の決算が黒字であったか赤字であったか。
赤字の場合は、何期連続であるか。
2.
繰越損失があるかどうか。
3.
債務超過の状態であるかどうか。
また、その期間と債務の大きさはどうか。
4.
借入金の延滞があるかどうか。
ある場合には、3ヶ月以上または6ヵ月以上延滞している状態、
またはリスケジュールされている状態かどうか。
また、元利金の入金はあるかどうか。
これにより、融資先は「正常先」「要注意先」「破綻懸念先」
「実質破綻先」「破綻先」などの債務者区分に大きく判定されるのです。
さて、
判定表によるこれらが最終的な区分かといえば、
そうではありません。
ここから現在の経営状況での返済能力を精査し、
最終的な債務者区分が決定されます。
また、再建計画などで判定表の結果より緩和される
可能性もあります。
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