2015/3/5
【食品製造販売業】経費見直しにより損益が改善した事例
投資の成果を甘く考えたツケが資金繰りを破綻させる。
カテゴリ:
投資をきっかけに順調だった企業経営が傾くことは良く有る話です。 投資はあくまでリターンがあって初めて投資であり、
「リターンが見えない投資」
はお金をドブに捨ててしまうことと同じになりかねない。 製造業が生産設備を購入する場合はわかりやすいケースが多いが、一般的な投資ではリターンがわかりにくいケースが多い。 たとえば、
・「人に対する投資」
・「広告に対する投資」
・「管理システムに対する投資」
この3点は特にわかりにくい。
が、企業の成長過程について常に付きまとう問題である。
企業規模が大きくなってくるとなおさら、経営者の見えないところでいろんな問題が発生する。
売上げを伸ばし、企業を成長させてきた経営者はいわゆる「嗅覚」が優れ、投資の判断に優れているケースが多いが、
大きくなった企業は経営者の目が行き届きにくくなり、投資の感覚が鈍ることが経営危機につながる結果も多く見ています。
ここで問題提起したいのは、
「会社の力からして、どのくらいの投資をするのが良いのか?」
を財務的視点から合理的に経営者が理解しているのかどうか。を問題提起します。
「会社の実力に見合わない、いわゆる”社運をかけた投資”」
「自社キャッシュフローに見合わない借入金に過度に依存した投資」
「撤退時期を見失って際限なく資金をつぎ込むドロ沼化した投資」
なんてことは皆様の会社においてはあってないでしょうか?
これらに見られる会社さんでは下記の対策をしていないことがほとんどです。
「投資のリターン、期待収益の設定があいまい」
「投資の撤退基準、すなわち「失敗の定義」があいまい」
「適正な財務(キャッシュフロー)を理解していない」
僭越ながら、下記の3点はこのブログを見ていただいた方に振り返ってほしいところです。
順調であってもプロジェクトの定期的な見直しによる気づきの機会を設けていますか?
外部環境を過不足なく評価する冷静な目はお持ちですか?思い込みはありませんか?
自社の正味の実力(資金総出力)の把握はしていますか?資金繰りを銀行にたより切っていませんか?
どうぞ皆様、バランスの取れた意思決定をお願いいたします。