粉飾決算が銀行にバレてしまった具体的なケースとは?

カテゴリ:銀行融資

 

 

ここでは「粉飾決算が銀行にバレてしまった具体的なケースとは?」

についてご紹介します。

 

 

粉飾決算の実情

 

 

実状では、資金繰りが厳しい企業で、

粉飾決算を行っているケースは多くあります。

 

 

銀行から融資を受けるための粉飾決算とは、

損益が実際は赤字であるのを黒字に見せかけて、

良い業績のように見せることです。

 

 

そのためには、売上の水増しや前倒し計上、原価や経費の後倒し計上、

で利益を嵩上げし、そのつじつまをあわせるために貸借対照表においても、

売掛金や在庫、その他資産の架空計上、買掛金やその他負債の架空計上、

借入金の隠ぺいなどが行われます。

 

 

そのように作られた粉飾決算は、一見、良い業績、

良い財務内容のように見えるので、それを銀行は評価し、

実態の決算では融資を受けることが困難な会社が、粉飾決算を

行うことによって融資を受けることができるようになります。

 

 

 

粉飾決算はどうやって銀行に分かるのか

 

 

では、そもそも粉飾決算は、

銀行に分かってしまうことはないのでしょうか。

 

 

私は銀行員時代、7年半の銀行員生活の中で、

融資先企業の粉飾決算が分かったのは、

たったの2回しかありませんでした。

 

 

ここでは具体的な事例をご紹介します。

 

 

事例1:建設業

 

なぜ粉飾決算が分かったのかというと、

提出を受けた、前期の決算書とその前の期の決算書の、

貸借対照表の純資産の部の数字のつながりの整合性がとれなかったのです。

 

 

 

粉飾決算には、税務署に提出する決算書自体を粉飾している形と、

税務署に提出する決算書と銀行に提出する決算書を分ける形があり、

前者は決算書が一個になるため1決算書型粉飾決算

後者は決算書が二個できるため2決算書型粉飾決算となります。

 

 

2決算書型粉飾決算の場合、銀行に提出する粉飾決算の方は、

前と後の決算書のつじつまを合わせなければなりません。

 

 

それをミスしてつじつまが合わなくなってしまえば、

銀行は粉飾決算に気付きます。

 

 

このようにして粉飾決算が分かってしまいました。

 

 

 

事例2:システム開発業

 

 

なぜ粉飾決算が分かったのかというと、

同じ期の決算書で、関与税理士の方から提出を受けた決算書と、

後日にたまたま社長から提出を受けた決算書が、違ったのです。

 

 

貸借対照表の数字がぴったり200万円違う、

200万円を上乗せした粉飾決算が提出されていました。

 

 

どちらの事例も、その後どうなったかというと、

今後の融資は出さない、という方針になりました。

 

 

どちらも保証協会を使っていましたが、保証協会に報告され、

その企業は保証協会も使えなくなりました。

 

 

その後どうなっているか、私は転勤してしまったので分かりませんが、

粉飾決算を作ってまで融資を受けなければならない企業は

資金繰りが良いわけではないでしょうから、

そこに今後の融資が出ないということになると、

相当厳しい状態になってしまったと思われます。

 

 

私は7年半の銀行員時代、このようにして自分の担当していた企業の

粉飾決算の判明を2回経験しましたが、一方で、その2回しか、

粉飾決算が分からなかったということになります。

 

 

どちらのケースも、企業のミス?により粉飾決算が

明らかになったケースであり、そのようなミスがなければ、

粉飾決算は銀行は見破ることができない、と言えます。

 

 

その他、金融機関ごとに決算書を作り分けており、

保証協会へ提出した決算書の整合性が取れない等で

金融機関に粉飾決算を知られるケースもよく聞きます。

 

 

※何度もお伝えしていますが、粉飾決算はやってはいけない行為です。

 

 

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