融資審査の返事がこないとき(2)

カテゴリ:銀行融資

 

 

コラム「中小企業と金融機関」銀行取引対応編

 

 

今回のコラムは「融資審査の返事がこないとき」についてお伝え致します。

 

 

返事が来ないとき銀行に対してどうするか

 

 

一番良いのは、あなたが融資を申し込んだ担当者をせき立てることです。

 

「先日申し込んだ融資ですが、その後どうなりましたか?」といった具合です。

 

こうすると、せき立てられた銀行員は、焦りの気持ちが芽生えます。

 

そして、その担当者は稟議書が今どこまでいっているか支店内を探し、どこかの回覧者で滞っているのであればその人に、すぐに稟議書を回覧してくれるように頼むことになります。

 

しかし、稟議書が滞っている回覧者に、早く回覧してくれるように頼む方としては嫌なものです。

 

大抵「オレだって忙しいんだ」という嫌な顔をされます。

 

そうした過程を経ながら、その稟議書は支店内で、またスピードを上げて、回覧されていくことになります。

 

あなたから「融資の審査はその後どうなりました?」とせき立てられた銀行員は、その稟議書の行方は気になって仕方がなくなります。

 

だからその銀行員としては、「とっとと支店長(もしくは本部)まで稟議書が回覧されて、早く融資の結論を出して欲しい」と祈るような気持ちになります。

 

このように、銀行に融資を申し込み、その結果がなかなか出ないときは、融資を申し込んだ相手である担当の銀行員をせき立てることから始めると良いでしょう。

 

 

返事のないとき「やってはならない」こととは?

 

 

ただこの場合も、あなたはその担当者をせき立てたとしても、決してその担当者にきつく怒ってはいけません

 

なぜなら、担当者としては1日でも早く融資審査の結果が出て欲しい、そしてなるべく融資を行う結果となって欲しい、と祈ってくれているからです。

 

そのようなときに、きつく怒られてしまうと、その会社の融資審査がスムーズに通るように取り組んでみようという気持ちが、その後薄れてしまうようになります。

 

そうすると、もしかしたらその担当者は、その会社に近づこうとしなくなるかもしれません。

 

ちなみに私自身も銀行員時代、きつく怒られたことのある企業には、なるべく寄り付こうとしなかったものでした。

 

また、融資審査の結果を早めに出してもらうためには、融資の申込書に、「○月○日までに返事を頂くことを希望します」と書いておくことです。

 

口頭で伝えるのではありません。

 

必ず、書面で伝えるようにします。

 

書面でいつまでに返事が欲しいと言われた融資案件は、○月○日までに融資審査の結果が出るように、銀行内で気遣われることになります。

 

 

まとめ

 

 

以上、述べてきたように、融資審査の結果がなかなか出ないのは、「何か重大なこと」があなたの会社の案件に起こっているから、というわけではありません。

 

ただ単純に、稟議書が滞っていることが原因であることが多いのです。

 

また場合によっては、融資を申し込んだ担当者が、稟議書をまだ書いていないこともあり得ます。

 

この場合、稟議書が作成されてさえもいないのですから、あなたの会社は大変なことになります。

 

このようなケースもありますから、融資を申し込んだら、なるべく多くその担当者と話す機会を設けていき、融資の稟議書が早く回覧されるように働きかけていくと良いでしょう。