設備投資の資金源の考え方とは 1/2

カテゴリ:銀行融資

 

 

今回は「中小企業と金融機関」銀行取引対応編

「設備投資の資金源の考え方とは」についてお伝えします。

 

 

設備投資の融資は長い返済期間で

 

 

 

資金繰りが分かっていない経営者は、

設備投資を手元にある現金で行おうとしたり、

借入で行う場合も返済期間を短くしすぎてしまったりします。

 

 

 

その結果、現金がなくなっていって資金不足に陥ることになります。

 

 

 

事業に必要な土地や建物の購入、機械や什器の購入などは大きな買い物となります。

 

 

 

それを手元に現金があるからと、一気に支払ってしまってはなりません。

 

 

 

それは借入やリースなどで行い、手元の現金を減らさないことが、

資金繰りをうまく回していくために大事です。

 

 

 

そしてその借入は、できるだけ長期間で返済できるよう、

金融機関と交渉する必要があります。

 

 

 

次の事例は、資金繰りが分からない経営者のケースです。

 

 

 

設備投資で資金繰りが厳しくなった事例

 

 

機材パーツメーカーの技術者出身のA社長は、あるとき銀行から融資の話が来たため、

既存の技術を使って新素材のパーツをつくろうと1年前に工場を6,000万円で購入、

月500万円の返済を抱えている。

 

 

新素材は海外の競合先と戦うため、当初見込んだ定価での販売は到底無理で、

当初の売上見込みよりも落ち込んでいる。

 

 

困った社長は営業に、「お前らがしっかりしてないからだ」と責任転嫁し始め、

踏みとどまろうと頑張っていた営業も辞めていく始末となる。

 

 

一方で月500万円の返済負担が大きく、現金預金はどんどん減少し、

税金や社会保険の未払い、仕入先への未払いなど、いろいろなところに対し、

未払いの状況となった。

 

 

この事例からも分かるように、企業が銀行から融資を受ける際、

工場購入のような設備投資のための融資であれば、

できるだけ長い期間で返済を組む必要があります。

 

 

この経営者は運転資金で6,000万円、12ヶ月返済で借りたものを、

そのまま工場購入に充てています。

 

 

工場を購入する際は、その購入によりどれだけ利益効果があるのか、

また資金繰りにどのような影響がでるのかを検討しなければなりません。

 

 

そして工場であれば、その利益計画を銀行に提出の上、

できるだけ10年以上の返済期間で融資を受けたいものです。

 

 

それが、運転資金の融資の提案があったからと、利益計画もなく、

資金繰りへの影響も考えず、返済期間さえも適当にして融資を受けて工場を購入したため、

この企業は厳しい状態になってしまったのです。

 

 

設備投資を行う際は必ずその投資効果を予測し、資金繰りに与える影響を見て、

その上で、そもそも設備投資を行うかどうかから考えたいものです。

 

 

なお設備投資の融資を受けたい場合、その設備の見積もりをもって、

金融機関に融資の申し込みをします。

 

 

設備投資のための設備資金であると説明できないと、

金融機関は設備資金として融資審査をしないため、

資金の使い道の根拠がわからないまま融資審査を行ってはくれません。

 

 

また、設備投資ではなく運転資金として融資を申し込んだ場合、

返済期間は短くされてしまいます。

 

 

設備投資のための資金であったら設備資金としてしっかりと申し込んでください。

 

ご利用は計画的に!

 

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