金融機関からの融資をリスケジュールする時の判断基準とは?

カテゴリ:資金繰り

 

 

今回は資金繰り改善のポイント「緊急事態の資金繰り対応」についてです。

 

緊急度、難易度の高い順番でお伝えしていきます。

 

第5回は「金融機関からの融資のリスケジュールする時の判断基準とは?」です。

 

 

リスケジュールへの考え方とは

 

 

以前のコラム「資金繰り改善のポイント」資金繰り緊急時の支払い優先順位をつける

でもお伝えしていましたが

 

 

1.金融機関への返済

 

2.諸経費

 

3.買掛金

 

4.支払手形

 

5.給与

 

 

の順位で支払いの優先順位をつけましょう。

 

 

 

経営者の方は、どうしても金融機関への返済を優先しがちですが、支払い延期を依頼するのはまずは

金融機関からです。

 

 

 

リスケジュールを検討しなければいけない企業とは

 

 

毎月、金融機関に対し200万円の返済を行っている会社があるとします。

 

 

この会社は、どこから持ってくるのでしょうか?

 

 

利益を上げ、事業で200万円以上の現金を稼ぐことができれば、

この会社は事業で稼ぐ200万円で返済ができるため、

返済を続けても現金が減っていくことはありません。

 

 

しかし

問題は、事業で月200万円以上の現金を稼げていない会社です。

 

 

例えば

月50万円しか現金で稼げていないのであれば、

この会社は毎月、50万円‐200万円=▲150万円ずつ、

現金が少なくなっていくことになります。

 

 

つまり、徐々に徐々に資金繰りが厳しくなっていきます。

 

 

そういう会社は、毎月150万円ずつ、金融機関から新たに融資を受けて資金調達せねば、

資金繰りは悪化します。

 

 

毎月ではなくても、年間で150万円×12ヶ月=1,800万円、トータルで金融機関から

融資を受けられればよいです。

 

 

そういう会社も、現金は減っていかないです。

 

 

ただ、年間で1,800万円の融資が受けられない会社です。

 

 

毎月で見ると150万円なので、年商規模などが大きな会社はあまり大した額ではないと

考える経営者の方もいらっしゃいますが、年間で1,800万円は相当な金額です。

 

 

業況が悪くなるなど、金融機関の融資審査が厳しくなり、新規融資が受けられなかったり、

受けられても年間で1,800万円にはとうてい及ばない融資しか受けられなかったりすれば、

この会社は返済ごとに現金がなくなり資金繰りが厳しくなっていきます。

 

 

そして資金不足に向かってしまします。

 

 

このような企業は、返済を減額、もしくは0円にしてもらうこと、つまりリスケジュールを

銀行に申し込む必要があります。

 

 

しかしリスケジュールを行うと、金融機関からの信用は確実に落ちます。

 

そのためリスケジュールは、やらないにこしたことはありません。

 

 

しかしリスケジュールを行うべき会社が、リスケジュールを行わないと、

現金預金はどんどん少なくなっていくことになります。

 

 

 

リスケジュールのタイミングとは

 

 

難しいのが、自分の会社はリスケジュールを行うべきかどうか、その判断です。

 

リスケジュールのタイミングは早すぎても遅すぎてもいけません。

 

 

私の会社に相談を受けに来られる企業の中で、リスケジュールするべきでないのに、

リスケジュールをしてしまっている企業があります。

 

 

そういう企業は、金融機関からの信用を落とさなくてよいものを、

リスケジュールで信用を落としてしまっているのです。

 

 

一方で、事業で稼ぐ現金で金融機関への返済をまかなえている会社、

事業で稼ぐ現金で金融機関から新規融資を受けてまかなえている会社は

リスケジュールを行うべき会社ではありません。

 

 

一方で、事業で稼ぐ現金で金融機関から受けられない会社は、早く行わないと、

返済が進む分、資金繰りは厳しくなり現金がどんどん減少していくことになります。

 

 

リスケジュールを行うべきかどうか、判断をしっかり行うようにしてください。

 

 

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